幸せにする驚きの家電! ~“究極の炊飯器”と昭和の必需品~

テレビ東京 ガイアの夜明け

幸せにする驚きの家電!~“究極の炊飯器”と昭和の必需品~

大阪で行列必至、大人気の「象印食堂」。調理家電の「象印マホービン」が手掛けている。一番の売りは、家庭用の炊飯器で炊きあげる”究極のご飯”。3種類がおかわりし放題で、お客の心を掴んでいた。店の目的は、炊飯器のPRと新商品の開発に繋げること。その象印食堂が2月、新メニューを揃えて東京に進出。オープンまでの舞台裏を取材した。そして「一家に一台」、昭和の必需品のミシンが復活。ミシン教室には主婦から、趣味で学ぼうという男性も参加していた。中でも人気となっているが「アックスヤマザキ」のミシン。縮小するミシン業界にあって、異例の売り上げを記録。ヒットの秘密とは?新商品開発までの1年に密着した。

古民家のかまどから誕生した“究極の炊飯器”が進化

2018年に発売された象印の「炎舞炊き」。開発者の一人、三嶋一徳さんが目指したのは、「かまどで炊く美味しさ」だった。三島さんは奈良の古民家を訪ね、かまどを貸し切り。赤外線カメラを使い、かまどでお米を炊くとどうなるのか、徹底解剖した。すると、複雑な対流が美味しさを生み出している事を発見。新たなIHヒーターを開発し、炎舞炊きが作られた。象印はさらに、もっと美味しい炊き方はないかと試行錯誤している。三嶋さんが訪ねたのは象印食堂。実は象印食堂の目的は販促の他にもう一つある。それは“客の生の声を集め、開発現場にフィードバック。炎舞炊きのリニューアルに生かす”事。実は象印食堂は開発の重要拠点の一つなのだ。北村さんが集めた客の声を受けて、三嶋さんを始めとする開発チームがリニューアルに向けて動き出す。

なぜ今、ミシンが復活! 入荷待ち1カ月も…

今、ミシン教室が密かなブームとなっている。手作りマスクを作りたいなど、趣味としても広がりを見せているという。使っている家庭用ミシンは、「子育てにちょうどいいミシン」。ミシンに“ちょっと”興味がある子育て世代が簡単に操作できるよう、機能が必要最低限に抑えられている。また、テザイン家電を意識したスタイリッシュな見た目も兼ね備え、2020年3月に発売が開始されると大ヒット。製造するアックスヤマザキは従業員18人、業界で最小と言われる、町工場のミシンメーカー。市場が縮小する中で、父親の跡を7年前に継いだのが山崎一史さんだ。山崎さんが社長に就任するとこれまでの“大手からの受注生産”を停止し、自社開発に方針転換した。これまで「子育てにちょうどいいミシン」を始め、高齢者向け「孫につくるわたしにやさしいミシン」、子供の為の「毛糸ミシン」などヒットを連発。“浪速のヒットメーカー”と呼ばれている。次なるヒット商品を作る為に、山崎さんが出したのは「男のミシン」。キャンプ場などを訪問し需要があると分析した。古参社員も奮起し、全社一丸となった開発が始まった。

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