毎日放送 情熱大陸
KISA2隊[ 新型コロナ訪問診療チーム ]
コロナの出口は見えてきたのか?パワーアップした訪問医療チーム
プロデューサー:中村卓也・松井秀裕
KISA2隊:Kyoto Intensive Area Care Unit for SARS-CoV-2対策部隊
京都で「24時間365日体制」の在宅医療診療所を開業していた医師・守上佳樹が中心となり発足。2020年に京都でも自宅療養中の死亡者が出たことをきっかけに守上と医師・宮本 雄気が準備を始めた。
大阪の医師・小林 正宜が加わり当初は関西を中心に活動していたが、その後全国で賛同者が地域ごとのチームを立ち上げ、現在は、南は奄美大島から北は秋田まで10府県以上に拡大。
チームの名前は人気アニメ「鬼滅の刃」から。
「私たちはまだそこにいるわけではないが、(パンデミックの)終わりが視野に入っている」
WHOのテドロス事務局長は先日、こう発言した。
2年半以上にわたり流行の波を繰り返してきた、新型コロナウィルス。今月に入り、世界での死者の数は流行開始以来最も少なくなった。果たして出口は見えたのかー
去年2月、全国に先駆け京都で結成された専門の訪問診療チーム “KISA2隊(きさつたい)”。在宅療養を指示されたにもかかわらず自宅で容体が急変する人たちを救い、医療崩壊を食い止めることが目的だ。
医師、看護師、歯科医、薬剤師、セラピスト、栄養士、介護士などのメンバーが24時間365日態勢を敷き、在宅療養者のもとに往診に駆けつける。信念は”どんな患者も断らず、隔離解除まで診療を続ける”こと。
番組は、関西各地で活動するチームの姿に去年秋、密着した。
あれから1年。KISA2隊の仲間は南は奄美大島から北は秋田まで全国に増えている。
日本では第7波がようやく落ち着きを見せ始め、世界はポストコロナへと動き出す今、訪問診療の現場では何が起きているのか。
冒頭の発言に加え、テドロス事務局長はこうも語っている。
「マラソン選手は、ゴールが見えてきたからといって立ち止まることはない」
走ることをやめない彼らの最前線を見つめたー